リノベオブザイヤー’21ノミネート作品②
2022年02月11日
リノベーションオブザイヤー2021ノミネート作品②
「Like a Museum」
先週から全4回にわたって、リノベーションオブザイヤー2021ノミネート作品から注目の事例をピックアップしてご紹介しております!
2回目は「Like a Musium」
コロナ禍でデジタル化が進み、どこにいても仕事ができる環境が整いつつあります。一方で、家ではなかなか仕事に集中出来ないという方も多いのでは。
そんな方におススメなのがこの事例!テレワークの生産性を最大化するヒントが詰まっています。
職住近接から職住一体へ
昨今のコロナ禍以前は、職場の近くに住み、通勤時間を短くする「職住近接」がトレンドでした。しかし、コロナ禍の影響でテレワークが普及し、2021年11月の東京都の調査では、都内の企業のテレワーク実施率は57.2%と半数以上がテレワークを実施しているのが現状です。この流れを受け、住む場所と働く場所が一体になる「職住一体」がトレンドになってきています。
テレワークにより働く場所の制約がなくなれば、オフィスが集中している都心部に通勤する必要性が低下します。ZoomやSlack等の様々なITツールの登場により、職場はオフィスという物理空間ではなく、オンライン上にあり、そこに人々が集まることで仕事が進んでいきます。業種にもよりますが、PC一台あれば、どこでも仕事ができる時代になりつつあるのです。
自宅で仕事をすることを考えたときに気になるのが、機能性とデザイン性の両立ではないでしょうか。
集中できる環境を整えつつ、せっかくならワクワクするような空間で働きたい……こんな思いを叶えたのが今回の事例です。
写真:リノベーション協議会
上記事例のコンセプトは「まるで美術館のような、モノトーンでスッキリとした空間」
なぜスッキリして見えるのか?そのヒントは「家具占有率」にあります。
空間に占める家具の割合をオフィスなら45%、家なら30%までに抑えると、スッキリとした印象になります。本当に気に入ったものだけを厳選して選び、余白を多くとることにより、上記画像のようなスッキリとした空間にしつつも、満足度の高い空間をつくることができます。
リノベーションにかかった費用は850万円。物件価格は公表されていませんが、築50年のビンテージマンションとなれば、決して手の届かないお買い物ではないと思います。
機能性とデザインを両立した自分だけの「職住一体空間」が、手の届くお値段で手に入れられるということを示した好例です。
理想のテレワーク環境をみつけよう
今回ご紹介した事例だけでなく、リノベーションオブザイヤー2021には「テレワーク」を反映させた事例が多くノミネートされています。在宅ワークに慣れてきて、少し気分を変えたいと思っている方、是非ノミネート作品を覗いてみてください。
きっと参考にしたくなるテレワーク環境に出会えるはずですよ。
参考:リノベーション協議会
次回もお楽しみに♪