R(アール)壁って何?

2021年12月17日

R壁

R(アール)壁って何?

 

 

壁は直線」。そんな常識を一度疑ってみませんか。今回は「曲がっている壁」=R(アール)壁をテーマにお届けします。

 

R(アール)の語源はRadiusで、建築用語では「曲面」のことを指します。建築用語で「Rをかける」や「Rがかかった」と表現するときは、「曲がっている」ということを意味しています。

 

 

壁が曲がっているとどんなメリットがあるのか。早速R壁の魅力をチェックしてみましょう。

 

1つ目はなんといっても「デザイン性」。R壁にすることで、自然と空間に柔らかい印象を与えます。

 

例えばコンクリートむき出しにアイアンで、という無骨な仕上げをした場合、ひとつR壁があることによって、無骨さが中和され個性的で面白い空間に仕上がったりします。このようなギャップを愉しむのもリノベーションの面白さです。

 

 

2つ目は「機能性」です。曲線にすることで、直角よりも生活動線が広く取れる利点があります。

 

リノベーションの設計段階では、動線確保のために「あと数センチあれば」ということは少なくありません。そんな場合でもR壁を採用することで、生活動線が確保できる場合もあります。

 

3つ目は「安全性」。小さいお子様がいるご家庭では、子どもが走り回って壁にぶつかるなど、ヒヤヒヤする場面は日常茶飯事ではないでしょうか。家族の過ごす時間が多いリビングの壁にアールをかけることにより、ケガの防止にも繋がります。

 

 

では、R壁が印象的なリノベーション事例をみていきましょう。

 

R壁02

参考:bluestudio

 

上記の事例は、日本のリノベーション業界のパイオニアであるブルースタジオのリノベーション事例。

 

廊下はうまく活用するのが難しい場所ですが、アールをかけて、少し広めに空間を取ることにより、広場のような楽しげな空間になっています。

 

このR壁の中には、なんと子ども部屋が!卵形の窓がついていて、「秘密基地」のような楽しい雰囲気に子どもたちも大喜びしそうです。

 

R壁03

参考:リノベる。

 

上記の事例では、写真右端の壁にアールがかかっています。LDKの壁の一部をR壁にするだけでも個性的な空間に仕上げることができます。写真を見ても分かる通り、アールがかかっている部分に自然光による陰影が生まれ、空間にアクセントを加えています。

 

この事例は3カ所にアールがかかっているので、是非リンクから事例の詳細をご確認ください。

 

 

R壁は空間にやわらかさをもたらすだけではなく、生活動線や安全性の確保にもつながります。

 

全部R壁にしてしまうと少々うるさくなってしまうので、ここぞという場所にアールをかけるのがオススメ。今の住まいだったらどこにR壁があったらいいかな、と想像を膨らませることからはじめてみてはいかがでしょうか。

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