ホテルライクな洗面所づくりのヒント

2021年08月06日

洗面所

ホテルライクな洗面所づくりのヒント

今回は「ホテルライクな洗面所づくり」をテーマにお送りします。ホテルライクを演出する方法のひとつが、アウトベイシンスタイル。アウトベイシンとは、脱衣所の外に洗面台を配置するプランニングのことをいいます。ここ数年、ホテルで採用されることが増えており、リノベーションなどで一般の住宅にも少しずつ広がりをみせています。

 

水回りの生活感をなくす方法

 

脱衣所に漂う生活感の正体はモノの多さ。一般的な脱衣所は、2畳ほどのスペースに脱衣場、洗面所、洗濯機置き場の3つの要素が詰め込んであります。一方で、ホテルの洗面室を想像してみてください。洗濯機がないというだけで、ゆったりしたスペースを感じませんか。また、モノを少なく配置することでスッキリと洗練された空間になっています。

 

脱衣所から洗面台を分離させることにより、生活感をぐっと軽減できます。どこに配置するかというと、廊下や玄関横がオススメです。一般的に廊下や玄関はただ通るだけであまり活用できていない空間といえますが、洗面所の機能を追加することで、空間全体の有効活用に繋がります。ただし配管などの関係で制約がある場合もあるので、要注意です。

 

思えば、なぜ洗面所は脱衣所にあるのが普通なのでしょうか。コロナ禍では、帰宅後すぐに手を洗いたいというニーズはより高まっているはず。玄関すぐの廊下に洗面所があれば、リビングのドアノブ等に触れる前に手が洗えます。デザイン面だけではなく、機能面でも理にかなった手法、それが、アウトベイシンスタイルです。

 

リノベーションでアウトベイシンスタイルをつくる

 

 

間取り図

 

アウトベイシンスタイル例:筆者作成

 

左側のBeforeでは、狭いスペースに脱衣所、洗面所、洗濯機置き場が集約されています。右側のAfterでは、廊下に洗面を配置されています。広めのスペースが確保できたことで、洗面所もこだわりのホテルライクな仕上げにすることが可能です。また、玄関からすぐ脇にあるため、帰宅後すぐに手を洗うことができます。

 

洗面所イメージ

洗面所例:pinterestを元に筆者作成

 

洗面所を構成する主な要素としては、洗面器、水栓、鏡、照明です。よくあるユニットタイプのものではなく、デザインの優れたパーツを組み合わせることにより、自分だけのお気に入りの空間が作れます。洗面は水に濡れる場所でもあるので、背面をこのように水に強いタイルで仕上げるのも素敵です。

 

気分がアガル洗面所

 

ホテルライクな洗面所づくりの肝はアウトベイシンスタイル。アウトベイシンスタイルは中古×リノベーションだからこそ作れるもの。洗面所は脱衣所の中にあるもの?固定概念にとらわれずに、自分のライフスタイルや価値観にあった洗面所を作ってみてはいかがでしょうか。毎日使う洗面所。そこがお気に入りの場所になるなら、きっと毎日が楽しいはずです。

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