土砂災害警戒区域とは?

2021年08月13日

土砂災害警戒区域

土砂災害警戒区域とは

7月3日、静岡県熱海市伊豆山地区で発生した大規模土石流。100棟以上の住宅が被害を受け、死者・行方不明者も出るなど、大きな被害をもたらしました。同じ被害を繰り返してはなりません。熱海の土砂災害の要因を紐解き、これから住まいづくりをする方に向けて、今からでもできる対策をお伝えしていきます。

 

土砂災害3つの要因:「長雨」×「土砂災害警戒区域」×「盛り土

7月に起きた土砂災害被害の要因は大きく3つ考えられます。

 

長雨

被害直前の3日間の総雨量は411.5ミリで、2009年以降で最高を記録しました。ただ、1時間あたりで見ると数ミリという時間帯も多く、瞬間的には激しい大雨ではなかったともいえます。今回のような長雨では、避難のきっかけがつかみにくいのです。長時間の雨で地盤が緩んでいたことで、土砂災害が起きやすい状態になっていたことが要因のひとつです。

 

土砂災害警戒区域

今回発生した土石流災害は、「土砂災害警戒区域」で発生しています。警戒すべき区域で起きているので、決して想定外とはいえません。土砂災害警戒区域とは、土砂災害が発生した際に住民の生命または身体に危害が生ずるおそれがある場所のこと。イエローゾーンともいわれます。更にリスクが高い場所は土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)といわれます。

 

盛土

今回の土砂災害は盛土の崩落が土石流の起点になった可能性があると、県が指摘しています。盛土とは、山間部を宅地造成する場合、地盤を高くして土地を利用しやすくするため、斜面に盛る土砂のこと。県の調査よると、土石流で流出した土砂は推定5万5500立方メートル。そのほとんどが盛り土ということです。

 

そもそも土砂災害を警戒すべきエリアだったこと、長雨で地盤が大量の水を含み、地盤が緩くなっていたこと、そしてその土のほとんどが盛土であり、適切な処置がなされずに、産業廃棄物等を含んだ違法性のあるものだったことの3つが掛け合わさって今回の災害が起きたと考えられます。

 

「何十年住んでいて初めて」が毎年起こる

毎年日本各地で自然災害が発生しています。そのたびに「何十年住んでいて初めて」という声が聞かれます。災害は自分たちではコントロールできませんが、土砂災害警戒区域等の災害に警戒が必要な場所はインターネットで検索すればすぐに分かることです。住宅購入の際には、必ず自分自身でもこういった情報を確認する事が安心安全な暮らしに繋がります。

 

参考)静岡県 土砂災害防止法区域指定状況http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-350/boushi/zyoukyou.html

 

参考)静岡県 ハザードマップ

https://www.pref.shizuoka.jp/kinkyu/180730hazardmap.html

 

 

 

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