本当の理想の描き方

2020年07月17日

理想を描く

一番楽しくて難しい理想描き

 

 

最近ワクワクしたことはありますか?新しく楽器を初めてみようとか、スパイスからカレーを作ってみたとか。何にワクワクするかは人それぞれですが、このワクワク感こそが住宅購入の原動力になります。今回のテーマは「理想の暮らしを考える」。住宅購入を検討しはじめて間もない方向けの記事です。

 

心からワクワクする理想が原動力

 

自分が本当に叶えたい理想の暮らしをしっかり描くことで、満足のいく住宅購入に繋がります。住宅購入はゴールではなく、あくまで手段。現状の暮らしと理想の暮らしのギャップを埋める手段です。手段と捉えたときに、「現状把握」と「理想を描く」ことは前に進むための両輪。両方がうまく回って初めて前に進むことができます。

 

住宅購入はとてもエネルギーを使います。人はワクワクしないことに重い腰をあげようとはしません。よってワクワクする理想こそが住宅購入を進める上での原動力となります。理想を描いたら、その背景まで深掘りすることが大切です。背景とは「体験」+「感情」。例えば、今50平米の1LDKに住んでいて(=体験)、狭いと感じる(=感情)というように。あくまで自分自身の体験と感情を、理想をつくる上でのベースにすることが大切です。

ドラクエの遊び人から学ぶ

 

なぜそんなまわりくどいことが必要かというと、「理想の暮らしは何ですか」と聴いて最初に出てくるものは、実は本当の理想ではないことがほとんどだからです。広いリビングに対面キッチン、収納力抜群のウォークインクローゼットは本当に心から欲しいものでしょうか。それらは確かにいいものですが、一種の「マーケティングされた理想」の可能性が高いため、自分自身が本当に望む理想なのかと問いかけてみることが大切です。

 

今住宅購入を考えている世代が一度はプレイしたことがあるだろうドラゴンクエストに、ハッとするような示唆があります。ドラクエには職業というシステムがあり、武闘家、僧侶、戦士、魔法使いなどの職業が選べます。その中に遊び人(もはや職業ではない)がいます。とにかく使えないキャラクターなのですが、この遊び人、転職というシステムを使って賢者に転職することができます。賢者は無敵の職業で、他のどの職業からも転職することはできません。無敵の職業になれるのは、遊び人だけなのです。

 

このゲームの設定から得られる示唆は、欲望に素直な人が修行したら無敵だということ。理想を描く際には自分の中の遊び人のいうことを素直に聴いてみる必要があります。

正直こそが鍵

 

日本人は理想を描くのが苦手な国民といえます。理想を聴いて一言目に出てくる理想は、世間体を気にしたお利口な理想であることが多い。遊び人を見習って、本当の欲望を素直に言葉にして、うまく理想の中に取り込んでいくことが大切です。

 

イギリスの諺にもこんな言葉があります。

 

一日だけ幸せでいたいならば、床屋に行きなさい。

一週間だけ幸せでいたいなら、車を買いなさい。

一ヶ月だけ幸せでいたいなら、結婚しなさい。

一年だけ幸せでいたいなら、家を買いなさい。

一生幸せでいたいなら、正直でいなさい。

 

お風呂に入っているときや、朝起きたときに、本当の理想がふと浮かんでくるもの。スマホのメモ機能やノートに「正直な」理想を書き留めていきましょう。その積み重ねが本当のあなたの理想の暮らしです。

 

 

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