修繕積立金と管理費のリアル
2025年09月19日
中古マンション購入前に確認したい!修繕積立金と管理費のリアル
中古マンションを購入する際、多くの方がまず注目するのは「物件価格」と「住宅ローン」ではないでしょうか。
確かに毎月の返済額は大きな負担になりますが、実はそれだけでは安心できません。
マンションで暮らす以上、ローン以外にも継続的にかかる費用があり、その代表が「管理費」と「修繕積立金」です。
購入後に「想像以上に負担が大きかった」とならないよう、事前にしっかり確認しておきましょう。
管理費とは?- 毎月の快適な暮らしを支える費用 -
管理費とは、共用部の維持や清掃、管理人の人件費、エレベーターの点検などに使われるお金です。
築年数やマンションの規模、管理形態によって金額は異なりますが、一般的には1万円前後~2万円台が相場。
例えば、夫婦であれば将来こどもが生まれたときに共用部が清潔で安心かどうかは大切なポイントです。また、オートロックや防犯カメラが適切に維持されているかどうかは安心材料になります。管理費は「毎月の安心・快適さを買う費用」と考えるとわかりやすいでしょう。
修繕積立金とは?- 将来の資産価値を守るためのお金 -
一方、修繕積立金は将来的な大規模修繕のために積み立てていく費用です。
外壁の塗装、屋上防水、給排水管の更新など、マンションを長持ちさせる工事に充てられます。
相場は築年数や規模で変動しますが、1万円前後~2万円程度が多いです。
注意したいのは、築年数が進むと必要な工事も増え、積立額が引き上げられるケースがあること。購入時に「現在の金額」だけでなく「将来的な改定予定」も確認しておくことが重要です。
見落としがちなチェックポイント
1. 修繕積立金の残高と過去の修繕履歴
積立金が十分に貯まっていないと、将来追加の一時金を求められることも。過去にどんな修繕を行ってきたのか、あわせて確認しましょう。
2. 管理費と修繕積立金のバランス
管理費が低すぎると清掃や点検が行き届かない可能性があります。逆に修繕積立金が低いと大規模修繕の際に不足する恐れがあります。バランスの取れた設定になっているか、確認すべきポイントです。
3. 管理組合の運営状況
住民が主体的に参加しているか、総会がきちんと開かれているかも大切です。組合がしっかり機能しているマンションは、長期的に見ても安心感があります。
ライフスタイル別の考え方
● 夫婦の場合
教育費や生活費とのバランスを考え、毎月の支出を無理なくコントロールできるかを確認。将来的に積立金が上がっても対応できる余裕を見ておきましょう。
● 単身者の場合
老後を見据えて、資産価値が維持されるかどうかが大切な視点になります。適切に修繕が行われるマンションなら、将来売却や賃貸に出す際も有利です。
まとめ:ローン以外の「固定費」も見据えて安心の購入を
マンション購入は、価格や間取りだけでなく「購入後にかかるランニングコスト」を含めて判断することが欠かせません。管理費と修繕積立金は、毎月の支払いに確実に組み込まれる「固定費」です。ここをしっかり理解することで、無理のない資金計画が立てられます。
「このマンション、月々の支払いは大丈夫かな?」と感じたら、ぜひ管理費・修繕積立金の内訳や将来の見通しを担当者に確認してみてください。安心できる暮らしと、将来にわたる資産価値を守る第一歩となるはずです。
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