築古マンションで気になる「梁の存在感」
2025年06月27日
築古マンションで気になる「梁の存在感」──リノベで逆に魅せる空間に!
中古マンションを内見していて、ふと気になるポイントのひとつが「梁(はり)」ではないでしょうか?
梁とは、天井から少し下がっている出っ張り部分で「圧迫感がある」「照明の位置が限られる」「なんとなく古さを感じる」と、ネガティブに捉えられがちな存在です。
でも実は、梁をうまく生かすことで空間にメリハリを与えたり、デザインのアクセントにしたりと、魅力的な住まいをつくることもできるのです。
今回は、「梁がちょっと気になるな」と思った方に向けて、リノベーションでの「梁の生かし方」をご紹介します。
そもそも「梁」って必要?
梁は、建物の構造を支えるために必要な部材です。
マンションでは、特に天井の端から中央に向かって「下がり」のように見えることが多く、天井の一部が凹んだような印象になることがあります。
築年数が古いマンションでは、梁のサイズが大きかったり、部屋の真ん中に横断していたりと、目立つ配置になっていることも。そのため「この梁、どうにかならないかな…」と気になる方も多いのです。
梁の存在感を目立たせないアイデア
「梁が主張しすぎていて、空間が狭く見える」と感じる場合は、以下のようなリノベーションの工夫で存在感を最小限に抑えることができます。
◎天井と梁の色を揃える
梁を目立たせない一番シンプルな方法は、天井と梁を同じ色(特に白系)で塗装すること。境界線が曖昧になり、空間に一体感が出て、梁の存在が自然と目に入らなくなります。
◎間接照明でやわらかく照らす
梁の裏側や側面に間接照明(コーブ照明)を仕込むと、空間に奥行きが生まれ、梁が浮いているような軽やかな印象になります。リビングや寝室にぴったりの演出です。
◎梁を壁面収納と一体化させる
梁の下にあえて造作の棚や収納を設けることで、「梁+収納」の一体的なデザインに見せることができます。デッドスペースの有効活用にもなるので一石二鳥です。
あえて「魅せる梁」にするアイデア
一方で、梁を隠すのではなく見せ場として活かすという発想もあります。デザインのアクセントとして梁を使うことで、個性的で印象的な住まいに仕上がります。
◎木材や異素材を貼って「デザイン梁」に
無垢材風の木パネルやOSB合板、モルタル調パネルなどを梁に貼ることで、ナチュラル・インダストリアル・北欧風など、テイストに合わせた「魅せ梁」に変身。天井が低めでも、あえて梁があることで空間にリズムが生まれます。
◎照明を取り付けて「梁を主役」に
ダクトレールを梁に沿って設置し、スポットライトやペンダントライトを吊るすと、梁がライティングの中心となり、「魅せる梁」+「実用的な照明器具」として活躍します。
◎アートや植物で梁を演出
梁にフックを取り付けてグリーンを吊るしたり、間接照明とアートを組み合わせたりすれば、梁がまるでギャラリースペースの一部に。生活感のある中に、ちょっとした非日常を演出できます。
「梁」が気になったら、どう考える?
「梁がある=デメリット」と思われがちですが、実は「どう捉えるか」と「どう活かすか」次第で、大きく印象が変わります。
築古マンションは、新築にはない“個性”があります。そのひとつが梁。リノベーションでうまく整えれば、構造を楽しむデザインにもなりますし、暮らしやすさを高める要素にもなります。
もちろん「梁が低すぎて家具が置けない」「どうしても圧迫感がある」という場合は、専門家の目線で空間全体のバランスを整える必要があります。
まとめ
築古マンションの梁は、見方を変えれば個性であり、デザインの余白でもあります。
● 存在感を抑えるなら、色や照明でナチュラルに同化
● 魅せるなら、木材や照明でデザインの主役に
● 空間づくりの工夫次第で、むしろ魅力に変えられる
中古マンションを内見中に「梁がちょっと気になるな」と感じたら、「どう活かすか」という視点でみてみると、新たな空間のアイデアが生まれるかもしれません。
アイワ不動産では、不動産売買についてお客様のご相談を承っております!
「ちょっと聞きたい!」「これってどうなの?」少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください!