「電気温水器」ってなに?
2025年06月20日
築古マンションで見かける「電気温水器」ってなに?暮らし目線でメリット・デメリットを解説!
中古マンションを内見していると、たまに見かけるのが「電気温水器」です。
「ガス給湯器じゃないの?」と驚かれる方も多いのですが、築年数の古いマンションでは、共用部分のガス配管がなかったり、当時の設備仕様として電気温水器が採用されていたりするケースが少なくありません。
今回は「電気温水器ってなに?」「ガス給湯器とどう違うの?」といった疑問にお答えしながら、実際の暮らしにどんな影響があるのかを分かりやすく解説します。
電気温水器ってどんなもの?
電気温水器とは、電気の力でお湯を沸かし、タンクに貯めておくタイプの給湯設備です。
イメージとしては、大きな魔法瓶のようなもの。深夜の電気代が安い時間帯にお湯を沸かして貯めておき、日中はそのお湯を使います。最近では「エコキュート」などの省エネタイプも登場していますが、築古マンションでよく見かけるのは、貯湯式のオーソドックスな電気温水器です。
ガス給湯器との違いは?
電気温水器は「貯めて使う」スタイルのため、一度に大量のお湯を使うとタンクのお湯がなくなる可能性があります。家族が多い、浴槽にしっかりお湯を張ることが多い、といったご家庭には注意が必要です。
自動湯はり・追い炊きはできる?
「お風呂の自動湯はりができないのは困る…」「追い炊きできないと冷めたときに不便!」という声もよく聞きます。
実際、古い電気温水器の多くは、自動湯はりや追い炊きに対応していません。浴槽にお湯を張るときは、自分で止める必要がありますし、冷めたお湯は追い炊きできず、やむなくお湯を足す…というケースも。
ただし、最近のモデルではオプションで自動湯はり機能がついていたり、追い炊き対応のタイプもあります。とはいえ、設置スペースや建物側の配管状況によっては、機器の入れ替えが難しいこともあるので、購入前にしっかり確認しておきたいポイントです。
暮らしの中で気になるポイント
◎騒音は?
タンク内でお湯を沸かすときに「ゴォーッ」という音がすることがありますが、夜間に作動するため、音が気になる方もいます。実際に生活してみないとわからない部分もあるので、内見時や引き渡し前の時間帯に作動音をチェックしておくと安心です。
◎スペースの圧迫感
電気温水器は容量によってはかなり大きく、玄関横の収納スペースが丸ごと潰れてしまっているケースも。収納が少ないと感じたら、電気温水器のサイズと設置場所もチェックポイントです。
◎交換費用
故障した場合の交換費用は、20万円~50万円ほどが目安です(容量や機種によります)ガス給湯器よりも高額になるケースもあるため、築年数が古い場合は、交換時期が近いかどうかも確認しておきましょう。
まとめ 購入前にチェックすべきポイント
中古マンションを検討中の方は、以下の点を意識して電気温水器の有無や状態をチェックしてみてください。
● 設置年数(10~15年が交換目安)
● お湯の使用量と家族構成に合っているか
● 自動湯はりや追い炊きの有無
● 設置場所が生活空間を圧迫していないか
● ランニングコスト(オール電化との相性も)
「思ったより不便だった…」と後から気づく前に、ぜひ内見の段階でチェックしておきましょう。
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