トレーラーハウスとは!?
2020年02月17日
本日はトレーラーハウスの見学にいってまいりました!
まだまだ整備中で未完成とのことでしたが、トレーラーハウスを用いた新規事務所にお邪魔させていただきました。
トレーラーハウスとは車両扱いの建造物のことで、定住目的の住居や店舗として設置されることが多いようです。
英語ではモービル・ホームやハウス・トレーラーと呼ばれており、日本でも各種店舗として導入されていたり、ミニマリストや小さな暮らしを楽しみたい人たちに人気があるようです。
今回は、そんな気になるトレーラーハウスをご紹介させていただきます。
トレーラーハウスは一定の設置要件を満たすことで車両扱いとなり、建築基準法の適用を受けないようです。ロードサイドの飲食店や各種店舗に、また新設の事務所やオフィス移転時の仮店舗など、お客様のアイディア次第で活用方法は無限大に広がります。
トレーラーハウスは不動産取得税や固定資産税がかからない!?
トレーラーハウスは車両扱いであるため不動産取得税や固定資産税がかかないということでした。室内の備品はそのままで移動でき、解体費用もかからないことから、トータルコストが抑えられます。更に、基礎を打つ必要がないため、もしも土地を売却したい場合も、スムーズに事を運ぶことができます。
また内装・外装ともにカスタマイズの多様性があり、理想の一台を実現しながらさまざまな用途に対応することができるようです。
例えば住居や別荘にしたり、そのまま定住したり、美容院や飲食店などの店舗にしたり、オフィスにしたりなど、まさにアイディア次第で無限大の可能性を秘めているようです!
壁の断熱材や防音素材なども設置できるため、過ごしやすさも用途に合わせて調節できるのも魅力的ですね。
とはいえ、搬入するための搬入道路(トラックが通行できる程度の道路であればOK)が必要であったり、車両のサイズを越えることや二階建てにするなどの、車両の規格を外れてはいけないので注意が必要だそうです。更に車両であることで重量税がかかりますが、一般の建物よりはコストを抑えられるそうです。他には、揺れに敏感な方は気になる可能性があるようですが、今回お邪魔させていただいたかぎりでは、特に揺れは気になりませんでした。
市街化調整区域への出店等も可能で、出店地域の幅も広がります。
なんと建物を建てることが難しい市街化調整区域でも問題なく設置できます。これもトレーラーハウスが車両扱いであることの恩恵の1つで、建築物ではないため建築基準法の制限を受けなくて済みます。良い土地を見つけたのに家や店舗が建てられない、空き地を活用したいのになかなかできない、なんて方にもおすすめですね。
トレーラーハウスには車輪がついているという見た目の特徴こそあるものの、外付けのデッキなどで隠れてしまえば、もはやただのオシャレな一棟の建物。そして見た目だけではなく電気・ガス・水道などのインフラも、一般の住宅や建物のように確保されます。
お邪魔した事務所にはまだデッキや階段等がついていませんでしたが、受付カウンター、ブラインド、エアコン、水道、トイレ等が取り付けられており、既に完璧なワンルームタイプの事務所となっていました。
ところで移動可能な建物といえばキャンピングカーが思い浮かぶのではないでしょうか。車が部屋になっている、と考えるとほぼ同じように感じられますね。
しかしエンジンが動力で一時的な居住向けのキャンピングカーとは異なり、トレーラーハウスでは公共のサービスから電気・ガス・水道などの供給を受けられるため、長期の居住にも向いています。
また、キャンピングカーは自走するのに対し、トレーラーハウス自体は動力をもたないため、他の車に牽引されることで初めて移動可能となります。その場合は運搬をお願いできる業者があるようです。費用については一般的な引っ越し業者の代金と比較が難しいところではありますが、荷物を梱包・開封する手間がないだけでもありがたいです。
まとめ
・トレーラーハウスは一般的な建物よりもトータルコストを抑えることができる
・公共のインフラを使用できるため長期的な使用が可能で、丸ごと移動も可能
・車両の規格内ならば内装。外装ともに自由にカスタマイズできるため理想の再現性が高い
・市街化調整区域にも建てられる
コストを抑えて事業をはじめたいけど…、好きなところで暮らしたいけど…、そんな声が飛び交うなかで、満を持して頭角を現したような印象です。
日本の未来を考える人々の中では、現在のように高級感を重視した建物ではなく、簡素な建物でそれぞれが商売していく、そんな時代がくるという意見も囁かれています。
いずれにせよ、今回ご紹介したトレーラーハウスは、人々のリアルな暮らしに寄り添ったニーズを満たしていける、有効な選択肢となるのではないでしょうか。