AIで地震を予測?AI地震予測のいま
2024年05月17日
AIは地震を予測できるか?AI地震予測のいま
近年、AI技術の進化により地震予測の精度が向上しているようです。
地震は大きな被害をもたらす自然災害のひとつであり、これから住宅購入を検討されている方にとっては、関心のあるテーマではないでしょうか。
そこで今回は「AIによる地震予測」というテーマでお送りします。
まず、AIが地震予測にどのように貢献しているかを見てみましょう。
AIは膨大な地震関連のデータを高速で処理し、地震発生のパターンや傾向を分析することが可能です。これにより、地震の可能性や発生時期をより正確に予測することができます。具体的には地震の前兆となる微小な変動を検知し、地震が起こる前に警報を発するシステムが開発されています。
地震予測のしくみ
東日本大震災を機に設立された地震科学探査機構(JESEA)では、2018年3月より、地震予測にAIを導入しています。全国にある約1300ヶ所の電子基準点のデータをAIにインプットさせ、人工衛星によりリアルタイムで地表を観測することで、地表の異常を検知、大地震の発生を予測するという仕組みです。
地震予測の精度
JESEAが運営するアプリ「MEGA地震予測」は、ピンポイント予測が可能です。いつ、どこで、どれくらいの規模の地震が起きるかを予測できます。2022年は21件の予測に対して、15件が的中。的中率は71.4%でした。余談ですが、天気予報の的中率は83%となっています。
東日本大震災の前兆
では、実際に過去に発生した大地震では、どんな予兆があったのでしょうか。JESEAの共同創業者である村井教授は、東日本大震災が起きる前、これまで見たことのない異常なデータを目にしたといいます。
下図のように、地震3日前からY値が異常に低下しています。これが大地震の直前に現れる前兆現象「プレスリップ」だと考えられるとのことです。
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参照:地震科学探査機構
村井教授は東日本大震災が起きる直前、このようなデータの異常を感知して「大きな地震が来るかもしれない」と思いましたが、当時は発信する術をもっていませんでした。その「後悔」が彼を地震予測の道へと進ませました。
地震は防げないが、備えることはできる。こんな思いから、アプリ「MEGA地震予測」を通して、日々地震予測を発信されています。
既にAIは地震予測において実用化されており、技術の進化の速さを考えると、今後は予測精度の向上が見込まれるのではないでしょうか。
私たちにできることは、備えを万全にすること。いつどこでどれくらいの地震が起きるのかを予測して、それに対して万全の備えができたのならば、被害を最小限に抑えることに繋がります。
AI地震予測の今後に注目です。
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